振袖美人のいろは Vol.4
皆様、こんにちは!
写真館、スタジオホワイトルームです。
私、平松が、スタッフ代表としてこちらをご覧になっている皆様に、振袖美人になれる様々な情報をご提供していけたらと思っております。
定期更新となりますので、どうぞよろしくお願い致します!
振袖のいろは第四回テーマは
「振袖の模様その2/鹿の子(かのこ)」です。
お振袖の柄の中に、真ん中が白い、つぶつぶとした模様を見たことはありませんか?
お振袖の全体にあるものや、部分的に取り入れているものなど様々ですが、こちらは元々「鹿の子絞り(かのこしぼり)」と呼ばれる絞り染めの一種になります。
「小鹿の白い斑点を思わせる」ことから、「鹿の子」と名付けられたと言われています。
鹿と言えば、七福神・寿老人のお使いとしても知られている縁起の良い動物です。そんな鹿の名を冠したこちらの模様は、成長、発育、健康などの願いをこめた縁起物として古くから愛されてきました。
大人の仲間入りとなることを祝う成人式。
そんな鹿の子模様を取り入れたお振袖をお召しになるのも素敵ですね。
また、あの、つぶつぶとした模様一つ一つを、人の手で絞るのは大変なことです。
「京鹿の子絞振興協同組合」によれば、総絞り……お振袖の全体に絞りの技法を施したお振袖ともなると、熟練者でも「一年半の時間が必要」なほど手間隙のかかる、大変高価なお振袖となるようです。
「一生に一度の成人式には、特別な振袖を着せてあげたい」という親心から、こうした総絞りのお振袖をお嬢様に勧められるお母様も多くいらっしゃいます。
また、最近のお振袖では、絞りではなく、単なる模様として染められたものも多く、その見た目の美しさからお振袖の柄の一つとして愛されているようです。
かくいう私も好きな模様でして、ご来店頂いたお嬢様やお母様が、この模様を取り入れた当店のレンタル振袖をご覧になっていらっしゃると、何だか嬉しくなってしまいます。更にご試着されて、その華やかさに目を輝かせていらっしゃるお姿を見ると、もう感無量。お嬢様が素敵なお振袖に出会えたその瞬間に立ち会えたことを、心から感謝致します。
いかがでしたでしょうか?
今回は一つの柄について追わせて頂きましたが、皆様のお振袖選びの一助になれば幸いです。
それでは、次回もお楽しみに!